2019年6月26日(水)

エアバスCEO、「合意なき離脱」を痛烈批判 拠点移転も

2019/1/25 5:06
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【パリ=篠崎健太】欧州航空機大手エアバスは24日、欧州連合(EU)離脱をめぐる英政局の混迷を痛烈に批判する最高経営責任者(CEO)の動画メッセージを公表した。トム・エンダースCEOはこの中で「合意なき離脱になれば我々は英国に極めて有害になり得る決定を迫られるだろう」と述べた。英国から投資を将来移す可能性を挙げ、秩序だった離脱の実現を英国に強く迫った。

「合意なき離脱」の危険性を警告するエアバスのエンダースCEO=同社サイトに掲載された動画から

エアバスは英国に航空機の翼などの生産拠点を置き、1万4000人余りを現地で雇用している。欧州各国の工場や取引先を結ぶ生産ネットワークを張り巡らせ、EU離脱による関税・通関手続きの発生や物流網の混乱リスクをかねて強く懸念してきた。

同社のウェブサイトに載せた3分強の動画で、エンダース氏は「大規模な拠点があるから動かずにととまるだろうという、離脱支持者の狂気の主張を聞き入れないでほしい」と訴えた。翼の生産を希望する国は「外にたくさんある」と述べ、EU離脱の成り行き次第で生産拠点を英国外に移す可能性を警告した。

メイ英政権がEU側とまとめた離脱案は英議会下院で15日に否決された。何も手が打たれず3月末の離脱日を迎えると「移行期間」なしでEU市場から切り離され、経済活動が混乱しかねない。

エンダース氏は「我々は将来を英国に依存しない。どんな結果になっても生き残り繁栄していく」と強調した。「EU離脱が正しいと思うなら現実的な離脱合意を実現させるべきだ」と述べて動画を結び、合意なき離脱の回避を強く求めた。

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