産総研と関東化学、アンモニア効率除去装置を開発

2019/1/24 22:00
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産業技術総合研究所と関東化学(東京・中央)は大気中から悪臭物質のアンモニアを効率的に除去する吸着装置を開発した。青色の顔料で高い吸着性能があるプルシアンブルーについて、70種類以上の類似体を合成し、鉄イオンの一部を銅イオンに置き換えたものが最適と判断。使いやすくするため直径3~5ミリメートルの粒状に成型した。

産業技術総合研究所と関東化学が開発したアンモニアを除去する吸着材と結晶構造の模型(茨城県つくば市)

開発した吸着材は活性炭やイオン交換樹脂といった既存の吸着材に比べて5~100倍の処理容量がある。薄い酸で洗浄してアンモニアを分離すれば再利用できる。

国内では大気中に放出されるアンモニアの60%以上が畜産業によるもので悪臭対策などが求められている。吸着材をステンレス製のケースに入れたフィルターとファンを組み合わせた装置を豚舎に設置したところ、アンモニア濃度が大幅に低減することが確認できた。

トイレや介護施設などの悪臭対策や、半導体製造工場や博物館での微量アンモニアによる腐食対策などにつながるとみている。数年後の実用化を目指し、装置の最適化や、回収したアンモニアを肥料などに有効活用する方法を検討する。

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