/

JA香川が体験農園、農業の担い手育成 耕作放棄地の転用見込む

香川県農業協同組合(JA香川県)は、四国のJAでは初となる体験農園を開園する。JA香川県の農業指導者のもとで利用者に種まきから収穫まで農作業を体験してもらう。高齢化により農業の後継者不足が深刻化するなか、農業体験を通じて将来の担い手の育成につなげたい考えだ。耕作放棄地を体験農園に転用することも見込んでおり、農家育成と農地活用が循環する環境をつくる。

種や肥料、農具などはJA香川が準備する(香川県丸亀市の農園予定地)

体験農園は丸亀市にあるJA香川県直営の農産物直売所「ファーマーズマーケット 讃さん広場」の南側に3月に開園する。組合員の農家の畑を借り、「讃さんファーム」の名称で1区画20平方メートルを計56区画を準備する。年間利用料は5万円(税抜き)で、JA香川県が準備する種や苗、肥料のほか、農具の貸出料などは利用料に含まれる。

JA香川県の指導者が週2回、種まきから植え付け、間引き、収穫などの農作業を直接教える。農園は、もともと田んぼとして使われていた土地のため水持ちが良く、週に2、3回水を与えれば問題ないという。栽培品目や作付けの計画は事前に決められている。夏にはトマト、キュウリ、ナス、秋にはブロッコリー、白菜などを栽培する。

利用者同士の交流を促すため、収穫した野菜を使ったイベントも企画する。農園利用者が収穫した夏野菜を讃さん広場に持ち寄ってもらう「ピザ焼き体験」などを検討している。

JA香川県が初めて体験農園を開園するのは、県内就農者数の減少と耕作放棄地の拡大が深刻化しているためだ。農林水産省の農林業センサスによると、15年の県内総農家数は約3万5000戸で1995年と比べ約1万8000戸減少。耕作放棄地は2015年に約6000ヘクタールと1995年から約1.6倍に増えた。

JA香川県では、体験農園の取り組みを将来の農家育成につなげたい考えだ。本格的に農業指導をすることで、定年退職を迎えた高齢者や農業を志す若者らに農業の楽しさだけでなく難しさも伝える。育てた野菜を讃さん広場で販売してもらうことも検討しており、出荷までを含めた農業のやりがいを感じてもらう。

利用者が順調に増えれば今後、耕作放棄地を体験農園に転用することも見込んでいる。JA香川県総務部総務課の桑島正昭課長は「農業に触れる機会を増やすことで、就農者が増え耕作放棄地が活用される循環をつくりたい」と期待する。

利用の応募は2月22日まで。希望者が区画数を超えた場合は抽選となる。(桜木浩己)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン