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一般教書演説を延期 トランプ氏、議会となお溝

【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は23日、今年1年の施政方針を議会に報告する一般教書演説を当初予定していた29日から延期する方針を明らかにした。過去最長を更新する政府機関の一部閉鎖が解除されるまで演説を認めないと主張する野党・民主党に譲歩した。ただメキシコとの「国境の壁」建設を主張するトランプ氏と民主の対立が収束するメドは立っていない。

トランプ氏はツイッターに「政府閉鎖が終わったら演説する」と投稿。「歴史や伝統、下院の重要性にかなう他の代替案はないからだ」と説明した。一般教書演説は上下両院の決議を経て大統領を下院の議場に迎えるのが慣例で、昨年の中間選挙を受けて下院の主導権を握った民主党のペロシ議長が認めなければ実現しない。

延期はスペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故があった1986年のレーガン政権以来となる。米メディアによると46年にトルーマン大統領が4日遅らせた例もあるが、与野党対立による延期は異例で、トランプ氏と議会との対立の深刻さを浮き彫りにした。

当初、トランプ氏は延期発表の直前まで野党不在での演説強行も辞さない構えだった。ペロシ氏が政府閉鎖を解除しない限り29日に演説を認めないと主張すると、トランプ氏は記者団に「代わりの案を実施するつもりだ」と強調。上院の議場や大統領執務室、別の州で演説する案などが取り沙汰されていた。

今回トランプ氏が折れた格好だが、双方の歩み寄りにつながるかは不透明だ。トランプ氏は23日に「極端な左派に国境管理を任せるわけにはいかない」と「国境の壁」建設の必要性を改めて主張した。政府機関の一部閉鎖の解除が先だと訴える民主の立場との溝は埋まっていない。

上院は24日、政府再開に向けて壁の予算を含む共和案と、つなぎ予算で壁の協議を先送りする民主案の2案をそれぞれ採決する。定数100のうち共和が53、民主が47が占めるなかで、両案ともに可決に必要な60票を得る確証はない。

長期化で無給で働いたり、休業を余儀なくされたりしている政府職員には不満が鬱積する。政府閉鎖が33日目を迎えた23日、上院の建物には数百人の職員が集結。「給料を支払え!」などのプラカードを掲げ、政府閉鎖の日数にちなんで33分間にわたって無言の抗議活動があった。

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