8/19 3:00更新 マーケット 記事ランキング

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 20,418.81 +13.16
日経平均先物(円)
大取,19/09月 ※
20,390 +10

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

「鈴木亮の視界亮行」[映像あり]

8月16日(金)14:20

ユニゾ SBG系ファンドがTOB報道「きょう取締役会」[映像あり]

英領ジブラルタル当局 拿捕のイランタンカーを解放

8月16日(金)13:03

[PR]

投信コラム

フォローする

ミサキさんの「投資は怖い」解消術(投信ブロガー)

2019/1/29 12:00
保存
共有
印刷
その他

投資信託や長期投資に関する情報を積極的に発信している投信ブロガー。ブロガーの投資の考え方や実践方法を参考に、自分の資産形成を考えてみよう。ブロガーからブロガーへ、インタビューをバトンでつなぐ。

「ミサキ」さんこと「FP-Misaki」さんは、都内の賃貸マンションに住み、経理事務の仕事をしている40代前半の独身女性。「投資は怖い」というイメージをずっと抱いていたものの、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得に挑戦する中で実際に投資を始めてみたところ、指数連動型のインデックスファンドの積み立て投資は「怖くない」に変わった。

その経験を基に立ち上げたブログ「のんびりコツコツ投資生活」では、多くの人が敬遠しがちなお金の話について、うまく付き合っていくうえでの情報や知恵をなるべく分かりやすい言葉で発信するよう心掛けている。将来的にはFPを職業にすることも選択肢に入っているそうだ。

ミサキさんに投資の怖さを解消するまでのいきさつを聞いた。

■FP資格の勉強を兼ねて投資にチャレンジ

――投資のきっかけを教えてください。

「就職してすぐの新人の時に勧誘されるまま加入した生命保険が、何年か経って更新時期を迎えたのですが、提示された新しい保険料の金額がかなり上がることに疑問を持ちました」

「ネットで検索するうちに、FPが保険に詳しいと知ったのですが、人によって意見が違うため何を信じていいか分からなくなりました。それならば自分で勉強してみようと思い、2016年にFP資格を取るための勉強を始めたのです」

「投資に関する知識もFP資格を取るうえでは必要です。ただ、教科書的には理解できても、本当の意味で身についていないような気がしたので、勉強を兼ねて実際の投資にチャレンジしてみようと思い立ちました」

「正直なところそれまでは『投資=ギャンブル』というイメージが強かったので、投資を始めるのにはものすごく勇気が必要でした。勉強料と割り切り、最悪全額なくなってもしょうがないという気持ちで、ほんの少額から始めることにしました」

――「怖さ」はいつ頃なくなりましたか。

「まずは、月額1万円を投資対象が異なる5本の投資信託に2千円ずつ積み立て投資することからスタートしました。16年1月のことです。スイングトレードと呼ぶ国内株の短期売買や外国為替証拠金(FX)取引にも手を出しましたが、相場の上げ下げを当て続けることはできず、自分には合わないと実感し、途中で止めました」

「投資方法を色々試すことで、『インデックスファンドのコツコツ投資』が自分に合っていると確信しました。何もしないで放っておけるからです。1年後にはいつの間にか投資に対する怖い気持ちがなくなり、本格的な資産配分を決められるまでになりました」

■iDeCo加入をきっかけに資産配分を見直し

――本格的な資産配分というのは。

「17年から個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入できるようになり、毎月の積み立て金額を増やすことにしたので、これを機に資産配分を自分なりに考えました。基本的には、国内と海外を半々、債券と株式を半々とし、株式は海外と国内が6対4の比率です」

「18年末時点の資産配分比率は、国内債券36%、外国債券19%、国内株式14%、外国株式31%です。ただ、国内債券は低利率で運用するメリットがないため、今はすべて現預金で保有しています(図A)」

「このほかオマケ程度に、『純金積み立て』と配当狙いで取引所株価指数証拠金取引の『くりっく株365(FTSE100証拠金取引)』にも投資しています。また、日々の生活費の2年分を生活防衛資金として、投資資金とは別に保有しています」

「半年に1回、資産配分の割合を確認しています。プラスマイナス5%の差が出たらリバランス(資産配分の再調整)するようルール決めしていますが、まだそこまで乖離したことはありません」

――どのようなファンドに投資していますか。

「インデックスファンド6本とアクティブ(積極運用)ファンド1本に投資しています(図B)」

「iDeCoで毎月1万2千円、つみたてNISAで毎日(年額40万円程度)、特定口座で毎月3万8千円の投資をし、年間で合計して100万円を積み立てています。iDeCoとつみたてNISAは非課税枠をフル活用しています」

「毎日の積み立て投資を選んだのは、購入回数に応じて取引ポイントが増える『オトク』な仕組みを利用するためです」

■債券比率50%とコツコツ投資にこだわり

――こだわっている点はありますか。

「資産配分では、債券比率は50%を維持することにしています。いざというときに退場しないで淡々と投資を続けていくためには、債券比率を高くしておくのがカギになると考えています。自身にとって一番のこだわりポイントです」

「投資のために時間をかけ過ぎないのにもこだわっています。投資に割く時間が少なくて済むのがコツコツ投資のメリットです。今後、長く投資を続けていくためには、コンスタントに入金し続けられる安定した収入も必要だと思います」

――資産配分でリスクやリターンを意識していますか。

「リターンには過度な期待はしていませんが、ひとまず年平均リターンが4%あれば十分とし、リスクの方をより重視した資産配分にしています。標準偏差で測ったリスクを約10%とすることで、年間の最大下落率が15%程度に収まる計算です」

「自分は典型的な文系タイプだと思っていますが、『標準偏差』もそれほど抵抗なく使えています。FP資格取得の勉強のおかげです」

■姉妹サイトで投資を後押しするオトク情報発信

――ブログを始めたのはいつですか。

「18年2月です。FP1級の資格を取得できたので、このまま資格を活用しないのはもったいないと思い、ブログを始めました。インデックス投資の実践記というよりも、FPとして学んだこと全般を書き込んでいます」

「ブログ名で『投資生活』という言葉を使っていますが、どちらかと言えば『自己への投資』に力点を置いています。自分のマネーリテラシー(金融知識)を高めることで、いかにお金をうまく使えるようになるかということを、まだ投資に踏み切れない人たちに伝えたいと思います」

「自分で情報発信すると多くの情報も入ってきます。そうした情報に触れたことで、投資を始めるハードルの高さを改めて実感しました。そこで、投資は怖いけれどもお金に興味のある人を対象にした姉妹サイトの『お金の不安をなくそう!かしこい貯蓄のふやし方』を18年7月に立ち上げました」

「二つのサイトを通じて、資産形成関連のオトクな情報や、お金とうまく付き合っていくためのヒントなどを紹介し、一人でも多くの人が投資に一歩踏み出すための後押しができたらいいなと思っています」

■支出減で貯蓄に回せるお金が50万円増加

――投資をして良かったことはなんですか。

「投資歴はまだ3年ほどなので、資産額では目に見えた複利効果はありません。18年末時点での投資収益はマイナスですが、お金に対する意識の持ち方が変わり、実生活に即したマネーリテラシーが高まったと感じています」

「例えば、今まで気にも留めなかった経済情報が目に入ってくるようになり、携帯電話の料金プランや保険の見直しをするなど、お金の使い方が変わっていきました」

「入ってくるお金は同じでも支出が目に見えて減りました。投資していなかった頃に比べて、貯蓄に回せる金額が年に50万円も増えた結果、年間100万円の積み立て投資が可能になりました」

「自己への投資で生活に役立つお金の知識が増えてきたのが最大の成功体験です」

――投資で失敗したことはありますか。

「確定申告が必要な一般口座で投資を始めてしまったため、事務処理に手間がかかったうえ、面倒なことに特定口座で投資し直すためにはファンドを一旦売却しなければなりませんでした」

「株の知識があまりなく指し値で売り注文を出しておけば必ず約定できると思い込んでいたのですが、結果的にその株は売買が成立しないまま急落し、1日で10万円もの損失を抱えてしまいました。それ以来、株価の値動きが気になってしょうがなくなり、職場でも休み時間に相場をチェックしていました。個別株投資は自分に向いていないと判断して一旦整理処分しました」

「失敗ではないのですが、自分の意外な欲に気付かされました。リターン自体は目標よりも高いのに、投信の基準価格が高値から下がっただけで何か損をした気分になりました。理論上は理解しているつもりでも、いざ自分の口座のお金が減ると実際の感情は違ってきます」

「投資を始めて3年になりますが、最近は相場が下落しても『安く買えてラッキー』という気持ちを持てるようになりました。ようやくコツコツ投資の『教え』に心持ちが追いついてきたようです」

■少額投資をなるべく早く実践

――「FP」のミサキさんに聞きます。投資に踏み出す人へ一言を。

「投資に限らず、どんなことでも一度も失敗せず完璧にできる人はいません。ある程度の基礎を学んだら、まずは小さく実践してみることが大事です」

「なるべく早く投資を始めることで、その後の人生やお金との向き合い方が大きく変わります。生涯で自分や家族のために上手に使えるお金が増えるので、チャレンジしてみて損はないと思います」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は笹倉友香子、高瀬浩)

投信コラムをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム