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ベネズエラ、米国と断交 国会議長の暫定大統領承認で

(更新)

【サンパウロ=外山尚之】米国のトランプ大統領は23日、政情混乱が続く南米ベネズエラの野党指導者、フアン・グアイド国会議長を暫定大統領として承認すると発表した。これに反発したベネズエラのマドゥロ大統領は同日、米国との断交を宣言した。トランプ氏はマドゥロ政権を認めず、野党を支援することで外交圧力を強めるが、出口が見えない中、地域の緊張が高まっている。

トランプ氏は声明でグアイド氏を「ベネズエラの暫定大統領として認める」と表明。「ベネズエラの民主主義を回復させるため、米国の経済・外交力を全力で使い続ける」とした。

トランプ氏の発表に先立ち、グアイド氏は首都カラカスで開催した反政府デモの集会で「私は(マドゥロ政権の)強奪を止めるため、正式に(暫定)大統領に就任する」と宣誓した。国際社会の協力を得て、大統領選のやり直しを求めていく方針だ。

一方、マドゥロ氏は23日夕、大統領府前の広場に集まった支持者への演説で「私は憲法に従い、国民から大統領に選ばれた」と述べ、大統領選のやり直しを拒否。「帝国主義である米国政府との外交関係を断つことを決めた」と表明し、米国の外交官に対して72時間以内に国外退去するよう要求した。

マドゥロ氏は昨年5月に主要な野党指導者を排除した上で大統領選を強行したが、欧米諸国や多くの周辺国は結果を認めないとしてきた。既に米州機構(OAS)など一部国際機関がグアイド氏を暫定大統領として認めている。カナダやブラジル、コロンビアなど周辺国も23日、相次ぎグアイド氏を承認する意向を示した。

ただ、政権交代をどう実現するかは不透明だ。マドゥロ政権は米国の介入に反発しており、野党陣営が求める選挙のやり直しに同意する可能性はほとんどない。

野党勢力はマドゥロ政権を支える軍の離反に期待をかけるが、軍幹部はなお政権を支持しており、これまで起きた小規模な反乱はすべて発生直後に鎮圧されている。ロペス国防相は同日、「軍は憲法を守り、国家の主権を保証する」と述べ、改めて政権を支持する意志を表明した。

現地報道によると、カラカスでは23日、一部で治安部隊とデモ隊が衝突し、市民側に複数の死者が出ているという。

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