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韓国、前最高裁長官を逮捕 元徴用工訴訟の判決先送り

【ソウル=山田健一】韓国検察は24日未明、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代に韓国大法院(最高裁)が上告審で元徴用工訴訟の確定判決を出すのを遅らせるのに関与したとして、梁承泰(ヤン・スンテ)前最高裁長官を逮捕した。聯合ニュースが伝えた。最高裁長官の経験者が逮捕されるのは、韓国の憲政史上で初めて。

韓国検察は日韓関係の悪化を避けたい朴前大統領の意向を受けた梁氏が確定判決を先送りするのに関与したとして、職権乱用容疑などで梁氏の逮捕状を請求。ソウル中央地裁が令状審査を開き、24日未明に逮捕状の発付を認める決定を下した。

元徴用工を巡る訴訟は、梁氏が退任後の2018年10月、最高裁が新日鉄住金に賠償を命じる確定判決を出した。最高裁はその後、三菱重工業に同様の確定判決を出し、下級審でも日本企業の敗訴が相次いでいる。一方、日本政府は1965年の日韓請求権協定で問題は解決済みとの立場だ。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日の年頭記者会見で、元徴用工訴訟に関する韓国政府対応がまだ出ていないことについて、梁氏らの捜査が続いていることが関係しているとの考えをにじませた。事件の行方は韓国政府の出方に影響する可能性もある。

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