「まんぷく」ヒロイン姉の映画館、閉館 21年に再開
高知市の「キネマM」
映画監督の安藤桃子さんが高知市中心部の商店街、おびさんロードで期間限定で開設した映画館「ウイークエンドキネマM」が23日、いったん閉館した。同じ場所に建て替える新ビル内で常設映画館として2021年春に再開する予定だ。

キネマMは、06年以降は映画館がなくなっていた市中心部で17年10月に開館した。NHKの連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン、安藤サクラさんの姉でもある桃子さんの人脈を生かし映画関係者らを招いた企画などが人気でこれまで県内外から約1万7千人が来館した。商店街との連携企画なども実施し、来遊者の増加につなげた。

同日、上映前のあいさつで安藤さんは「ここで次につながる人の縁と力ができた。2年後にはさらに進化した劇場にする。一緒にシェアできるために準備したい」と述べた。映画館周辺はいったん閉館を惜しむファンでにぎわった。安藤さんの両親、俳優の奥田瑛二氏、安藤和津さんも駆けつけ、ファンとの交流を楽しんでいた。