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首相「データ越境自由に」 ダボス会議でルール提唱

【チューリヒ=羽田野主】スイス訪問中の安倍晋三首相は23日午前(日本時間同日夜)、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に5年ぶりに出席した。演説で消費者や企業活動が生みだす膨大なデータについて「自由に国境をまたげるようにしないといけない」と発言。流通のルールをつくるため世界貿易機関(WTO)加盟国による交渉の枠組みを提案した。

首相は「成長のエンジンはもはやガソリンではなくデジタルデータで回っている」と強調した。医療や産業、交通などのデータの自由な流通が経済成長や貧富の格差の解消につながると訴えた。一方、個人情報や知的財産、安全保障上の機密を含むデータは「慎重な保護のもとに置かれるべきだ」と指摘した。

信頼ある自由なデータ流通(データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト)の頭文字を取り「DFFTのための体制を作り上げる」と述べた。

6月に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議を「世界的なデータガバナンスが始まった機会として長く記憶される場としたい」と語り、データ流通を巡る交渉の枠組みについて「『大阪トラック』とでも名付けてWTOの屋根のもと始めよう」と呼びかけた。

自由貿易の推進に向けて米欧にWTO改革での連携を要請。「政府補助金ルールの改革を主導しよう」と訴えた。市場競争をゆがめるとして過度の補助金が批判されている中国への対応を念頭に置いた発言とみられる。

気候変動に関してはクリーンエネルギーとして利用が進む水素の製造コストを2050年までに今の1割以下にする目標を表明。G20各国に技術開発への協力を求めた。海洋プラスチックごみ問題を大阪G20の主要議題とし、削減に向けた共通の認識をつくる意向を示した。「経済活動を制約する必要はない。求められているのはイノベーションだ」と強調した。

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