見守りもできるワン ソニー、aiboで新サービス

2019/1/23 13:11
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ソニーは23日、犬型ロボット「aibo」を使って高齢者などを家庭で見守るサービスを2月に始めると発表した。これまでかわいさなど「感性」を前面に打ち出してきたが、外出中も室内の様子を確認できる「番犬」としての役割など機能性も追加する。サービス追加で顧客とのつながりをさらに深め、安定的に稼ぐ仕組みの構築を目指す。

「アイボが見守りに挑戦します」。製品を発表した2017年11月1日同様、午前11時1分という「ワンワン」にこだわった時間に始まった、記者会見。登壇した川西泉執行役員が発表した新サービスは、家庭内での「見守り」だった。

「aiboのおまわりさん」の仕組みはこうだ。飼い主が見つけてほしい人の顔と名前、家でパトロールしてほしい場所、時間を指定。「犬のおまわりさん」の音楽を鳴らしながら歩き回り、登録された人の有無を報告する。

セコムと協業し、セキュリティーサービスとの連携なども検討する。セコムの上田理執行役員は「外出時だけでなく、在宅中の安全・安心、見守りニーズが高い」と指摘。「ソニーのエンターテインメントと連携し、『アイボとセコムする』世界を実現していく」と話した。

見守りなどのサービス追加は、17年11月の製品発表時点から検討していた。家庭内のアイボを様々なサービスを届けるプラットフォームとして位置付ける。まず自社でサービスを実用化したが、今後は他社も含めてサービスを充実させる方針だ。ソフトウエアを開発するための「API」も今夏に無償で公開し、他社にもサービスの開発を促す。

6月には通常の月額料金に1480円を追加した「プレミアムプラン」も始める。見守りサービスで外出時にアイボにパトロールを指示し、室内の様子をリアルタイムに確認できる機能などが使える。通常プランではアイボが撮影した写真の保存枚数は500枚の上限を設けているが、制限を解除する。

アイボはこれまで、ペットのような「かわいらしさ」を前面に押し出してきた。開発でも首のかしげや腰のふりなど動きを重視し、愛玩ロボットとして消費者に受け入れられてきた。同じく人工知能(AI)を組み込んだAIスピーカーが各機器との連携やネット通販での注文など機能性を重視する中、「感性」に訴えてきた。

発売から1年が経過し、実生活に役立つ機能性も追加。さらに家庭に入り込む姿勢を示し、飼い主や外部の企業も巻き込んで成長していく考えだ。(岩戸寿)

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