十二指腸がんに細胞シート 長崎大、臨床試験20年にも

2019/1/23 9:40
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長崎大は23日までに、患者自身の細胞を培養してつくる「細胞シート」を十二指腸がんの手術に使って再生を促す臨床試験を、早ければ2020年から始めると発表した。シートの作成技術を持つ医療機器大手、テルモの出資を得て、共同研究を進めるための講座を元日付で大学院医歯薬学総合研究科に設けた。

大学によると、試験対象となるのは、十二指腸の内側粘膜に初期のがんがある患者。近年は開腹せずに内視鏡で患部を削り取る手術が、体への負担が少ないとして注目されている。だが、消化液の影響で患部に穴が開く合併症が、3割程度の確率で起こるという。

試験では、患者の太ももの筋肉細胞で細胞シート(直径約3センチ、厚さ0.1ミリ以下)を作成。がん切除術を終えてから、腹腔(ふくくう)鏡手術で十二指腸の外側から患部を覆うように貼り付ける。

豚を使った実験では、穴が開くのを防ぐ効果が確認できているという。研究に携わる長崎大大学院の金高賢悟教授(上部消化管外科)は「今回の研究が実用化されれば、体に負担の少ない早期治療の発展につながっていくと思う」と述べた。〔共同〕

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