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英ダイソン、本社をシンガポールに移転へ

(更新)

【ロンドン=篠崎健太】英家電大手ダイソンは22日、本社を英国からシンガポールに近く移すと表明した。すでに生産や研究開発施設を構えており、開発中の電気自動車(EV)もシンガポールで造ると発表していた。経営機能も移すことで意思決定を速くする狙いだ。利益の過半を稼ぎ出し、生産地としても有望視してきたアジアに名実ともに拠点を移す。

英ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏(2018年3月)

2018年12月期決算の発表に併せて明らかにした。ジム・ローウェン最高経営責任者(CEO)は電話での記者会見で「全ての生産と将来の投資の大半はアジアで行われることになる」と述べた。本社移転により、シンガポールで特に力を入れている「EVとバッテリーへの投資にしっかり目を配ることができる」と説明した。

現在の英南部ウィルトシャー州から、登記上も本社をシンガポールに移す。ローウェン氏自身は活動拠点を以前からシンガポールに置いてきたという。最高財務責任者(CFO)と最高法務責任者(CLO)の2人を近く現地に異動させるほかは、英国で現在働く従業員の配転は行わない。

英国は研究開発(R&D)や人材育成の拠点として、今後も投資や人員の拡張を続ける方針だ。ローウェン氏は3月末に迫る英国の欧州連合(EU)離脱は、本社移転の判断と「関係がない」と強調した。創業者のジェームズ・ダイソン氏は英産業界の中でも熱心なEU離脱支持者として知られている。

18年12月期決算は、現金ベースの本業のもうけを示すEBITDA(償却前営業利益)が前の期比33%増の11億ポンド(約1560億円)と、5年連続で過去最高を更新した。売上高は28%増の44億ポンドだった。18年10月に投入したヘアカーラー「エアラップ」が売り上げを伸ばし、主力のコードレス掃除機も好調だった。

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