サンゴ、光で共生相手誘引 白化回復に重要な役割か

2019/1/22 12:33
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サンゴの体内に共生し、栄養分などを供給する「褐虫藻(かっちゅうそう)」という植物プランクトンが、サンゴが発する緑色の光に引き寄せられて体内に取り込まれていることを、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究グループが発見した。成果は22日以降の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

サンゴは海水温の上昇などでストレスを受けると、褐虫藻が抜けて白化する。短期間なら回復するが、長く続くと死んでしまう。同研究所の高橋俊一准教授(生理学)は「白化直後に緑色の光を強く出す環境づくりができれば、サンゴが回復しやすくなるのでは」とし、今後、詳しい仕組みを調べる。

グループは、青色の光に反応して緑色に光る「緑色蛍光タンパク質(GFP)」をサンゴが持っていることに着目。褐虫藻を含む海水を入れた容器に、サンゴの死骸と生きたサンゴを入れて実験した。

容器に青色光を当てて生きたサンゴを10分間光らせると、光らない死骸に比べて約20倍の褐虫藻が周囲に集まった。GFPが反応しない緑色や赤色の光を当てた場合には、集まる褐虫藻の数に大きな違いは見られなかった。

GFPと同様に光る蛍光塗料をプラスチック片に塗った場合と塗らない場合でも、塗った方により多くの褐虫藻が集まったという。

〔共同〕

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