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福島の11歳少女、甲状腺に高線量被曝か 「信頼性低い」公表せず

東京電力福島第1原子力発電所事故後、福島県双葉町にいた11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていたことが21日分かった。放射線医学総合研究所が少女の首のあたりから高い放射線量が計測されたとの報告を受け、簡易的に被曝量を算出していた。「信頼性が低い数字で公表に適さないと判断した」としている。

放医研によると2011年5月、所内の会議で同3月17日ごろに少女の放射線量を測定した結果が報告された。測定には通常用いる機器より精度が低い「GMサーベイメータ」と呼ぶ別の機器が使われていた。測定結果を基に甲状腺の被曝線量は100ミリシーベルト程度に相当すると推計したという。

放医研は被曝量の正確な推定は難しかったとしたうえで、会議は内部の情報共有の場であり、外部への公表が必要な内容とは認識していなかったと説明している。

少女の情報は、検査の応援で福島県に滞在していた徳島大のチームが福島県の職員から聞いた話として報告された。職員は「少女は双葉町に住み、原発で爆発があった日は屋外で遊んでいたと話していた」という。

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