「AIロボット」が漫才披露 患者の笑い効果研究、大阪
「笑い」ががん患者の免疫力に与える効果を研究している大阪国際がんセンター(大阪市中央区)は21日、人工知能(AI)がつくった漫才をロボット2台が演じるイベントを開いた。同センターの入院患者ら14人が観賞し、人間さながらの掛け合いに会場は笑いに包まれた。

「大阪とかけて職員と解きます」「その心は?」「どちらもニンキ(人気、任期)がつきものです」「もうええわ」
この日登場したのは甲南大(神戸市)が開発したロボットの「あいちゃん」と「ゴン太」。患者が出した題を基にAIがシナリオをつくり、3分間の漫才を3グループに分かれた患者の前でそれぞれ披露した。
がんのため通院中の女性(72)は「ころころと変わる表情がほほ笑ましい。闘病生活で落ち込みがちだったが、明るい気分で帰宅できる」と話した。
同センターは笑いに関する研究を2017年から始め、落語家や漫才師を招いて鑑賞会を開いてきた。ロボットによるイベントは28日にも予定しており、参加者へのアンケート調査などを通じて精神的な健康状態を調べるという。
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