2019年2月17日(日)

中学校跡で「農福連携」 シニア・障害者を担い手に

サービス・食品
中国・四国
2019/1/21 18:44
保存
共有
印刷
その他

農産品加工を手掛ける幸福産業(岡山市)は21日、岡山県中央部の吉備中央町で中学校跡を活用して農業と福祉を一体化した「農福連携」事業を始めると発表した。元校舎を研修施設や宿舎に改装し、60歳以上の人と障害者を対象とした農業学校を開設。グラウンド部分には研修農場を兼ねた観光農園を設置し、担い手の増加や同町への集客拡大につなげる考えだ。

記者会見する幸福産業の田中節三取締役(右)と吉備中央町の山本町長(21日、岡山県吉備中央町)

2014年3月で閉校した旧竹荘中学校の跡地を活用する(21日、岡山県吉備中央町)

幸福産業はバナナなど熱帯の作物の国内生産を手掛ける農業法人、D&Tファーム(同)のグループ会社。移住支援や地域振興のボランティア団体、岡山盛り上げよう会(同)が仲介し、このほど吉備中央町と旧竹荘中学校跡地の土地賃借、建物譲受の契約を結んだ。5億5000万円を投資し改装や温室の整備を進めて、2020年春から運営を始める予定。

農業学校では1年間、D&Tファームの独自の栽培方法「凍結解凍覚醒法」に関するノウハウを伝授する。初年度は主に県内から、就農を希望する60歳以上の人と障害者50人ずつを募集。その後は全国を対象に若者や健常者にも門戸を広げ、毎年度200人程度を受け入れる計画だ。入学金や授業料、宿泊費は幸福産業が観光農園の収入などから全額負担する。

観光農園には産品を活用したカフェを用意するほか、体育館跡に旧型の車やバイクの博物館を設ける。運営スタッフ約30人は町内を中心に募集する。同社の田中節三取締役は記者会見で「農地の有効活用にもつながり、育成モデルを全国に発信したい」と強調。山本雅則町長も「地域の活性化へ明るい展望を持てる」と期待を示した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報