和歌山への愛 仕事の糧 モデル 本谷紗己さん(もっと関西) 私のかんさい

関西タイムライン
2019/1/22 11:30
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 ■多くのモデルが東京や大阪を拠点にするなか、和歌山県生まれの本谷紗己さん(28)は地元にこだわって活動している。タレントの菜々緒さんらを輩出したミス東京ガールズコレクションで準グランプリに選ばれる一方、県の公式インスタグラムイメージガールや和歌山市の観光発信人に就任。和歌山の魅力を全国にPRしている。

ほんたに・さき 1990年和歌山市生まれ。2011年、モデル事務所ハイブリッドバンクに所属。14年、ミス東京ガールズコレクションで準グランプリ、ファッション誌「S Cawaii!」専属モデル。15年、和歌山県公式インスタグラムイメージガール。

ほんたに・さき 1990年和歌山市生まれ。2011年、モデル事務所ハイブリッドバンクに所属。14年、ミス東京ガールズコレクションで準グランプリ、ファッション誌「S Cawaii!」専属モデル。15年、和歌山県公式インスタグラムイメージガール。

2013年ごろから仕事でもないのに自主的に写真共有サイト「インスタグラム」で和歌山のかわいいカフェや風景などを発信していた。そうした活動が、同じくインスタグラムでの発信に取り組んでいた県庁の目に止まり、イメージガールに選ばれた。

その後、和歌山市から観光発信人に選ばれ、関西サッカーリーグ1部のアルテリーヴォ和歌山の公式インスタグラムマネージャーも委嘱された。インスタグラムのフォロワー数は現在、5万人になっている。

仕事の幅も広がった。東京や沖縄のテレビに呼ばれたり、観光関連のイベントに呼ばれたりすることも増えた。昨年には映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」にも出演。県のイメージガールである本人役を演じた。

ファッションショーに出演した本谷さん

ファッションショーに出演した本谷さん

 ■大学生のときにスカウトされて雑誌の表紙のモデルを務め、撮影の楽しさを知った。2011年に事務所に所属し、モデル活動を始めた。

21歳でのスタートはモデルとして後発だったが「今しかできない」と思い、この世界に飛び込んだ。だが周りはスタイルがいいキラキラした人ばかり。1カ月半で7キロ体重を減らした。ポージングなども「見て覚える」世界。プライベートの時間もほとんど勉強に費やした。鏡の前でポーズをとり、自分で写真を撮ってチェックするということをこまめに繰り返した。

単にポーズをとるだけなら誰でもできる。モデルは商品を買ってもらい、着てもらうには今どんな気持ちを込めればいいかまで考えている。「かっこいい」「かわいい」などコンセプトの違いや、20代から40代ぐらいまでを目線や指先などで表現し分けている。

最初は雑誌などに小さく載るスナップ写真から始め、ファッション雑誌の専属モデルになり、ミス東京ガールズコレクションのファイナリストにも選ばれた。

 ■生まれ育った和歌山への愛着が強く「魅力を全国に伝えたい」と考えている。交流サイト(SNS)はそのための有力なツールだ。

さいたまスーパーアリーナでファイナリストとして紹介されたとき「モデルというと都会に行きがちだが、和歌山でも頑張っているということを伝えていきたい」と話し、拍手で応えてもらった。最終選考ではネットでの投票も考慮される。地元でチラシを配るなどし、準グランプリに選ばれた。和歌山に助けられて、ここまで来ることができたと思っている。

和歌山は素晴らしい場所が多いのに知られておらず、もったいない。例えば(紀伊半島南部を流れる)熊野川は、川自体が世界遺産に選ばれた珍しい事例で舟下りもできる。だが海外の人が知っているのに和歌山県内の人も知らなかったりする。

和歌山に世界的な有名人が来てインスタグラムに載せてくれたら、注目が集まる。でもそんなことが起きるのは奇跡に近い。それよりも地域の人それぞれが自分の地元を発信したら、有名人が来るより拡散力が大きいのではないか。誰もができることなのにしないのはもったいない。

東京には便利な物も情報も山ほどあるし、月間の半分以上が東京というときもあった。しかし和歌山から通うことができたし、移動時間を利用してSNSで発信できる。移動時間も無駄ではない。

今年の元日には、和歌山の世界遺産を扱ったテレビ番組にも挑戦した。今後もモデルの仕事をベースにしながら、別の分野の仕事も伸ばしていきたい。

(聞き手は和歌山支局長 細川博史)

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