シリア要衝引き継ぐ考え トルコ、電話協議で米に
【イスタンブール、ワシントン=共同】トルコのエルドアン大統領は20日夜、トランプ米大統領と電話協議し、米軍が駐留してきたシリア北部の要衝マンビジュの治安維持を速やかにトルコが引き継ぐ用意があると伝えた。アナトリア通信が伝えた。米ホワイトハウスによると、トランプ氏はシリアでのテロ掃討の重要性を強調。治安上の懸念解決に取り組むことで一致した。
マンビジュでは16日に自爆テロがあり米兵らが死亡、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。両大統領は、シリアのISの残存勢力一掃に向け米トルコが協力することで合意。エルドアン氏はトランプ氏に哀悼の意を表した。
トルコは、敵視するシリアのクルド人勢力のマンビジュ撤退を米国に要求してきた。両大統領はまた、米軍撤収に絡んでシリア北部にトルコが安全地帯を設置する構想に関し、米トルコ間の協議加速で一致した。