日産社長「議論の段階にない」 仏政府の統合意向に
日産自動車の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は21日朝、仏政府が日本政府に仏ルノーと日産を経営統合する意向を伝えたことに関し「話を聞いていない。まだ議論する段階にない」と述べた。日産側は仏側主導の統合構想に警戒を強めており、仏側の次の出方によっては企業連合の主導権を巡る対立がより激しくなりそうだ。
都内で記者団の取材に応じた。西川社長は「両社の取締役会同士がこれから(新たな提携関係を)議論をしていくためにはルノーの体制がしっかりしていないと議論はできない。そういう意味で仏側も色々と動いているんだと思う」と語った。
そのうえでルノーがカルロス・ゴーン被告の会長職とCEO職の解任に動いていることについて「非常にポジティブだ。次の段階への準備として大きな一歩になる」と話した。
関連記事「日産・ルノー、なぜ経営統合論 3つのポイント」

日産自動車が選択を迫られている。
内田誠新社長のもと、業績をどう立て直すのか、筆頭株主である仏ルノーとの関係をどう再構築するのか。
関連企業・業界
企業: