北方領土返還、モスクワで反対集会 日ロ首脳会談控え

2019/1/20 21:53
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【モスクワ=小川知世】22日の日ロ首脳会談を前に、北方領土の日本への引き渡しに反対する集会が20日、ロシアの首都モスクワで開かれた。日ロ首脳が1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速することで合意した2018年11月以降、モスクワでの反対集会は初めて。約500人が参加し、「クリール諸島(北方領土)はロシア領土だ」と訴えた。

20日、モスクワで開かれた集会で「クリール諸島(北方領土)はロシア領土だ」と書かれた紙を掲げる参加者ら

20日、モスクワで開かれた北方領土返還反対集会

集会は野党共産党に近い政治団体「左派戦線」などが組織し、モスクワ北部の広場で開かれた。「祖国を取引するな」「領土と引き換えの平和条約は要らない」。登壇した団体幹部らが次々と演説し、参加者からはプーチン大統領の辞任を求める叫び声もあがった。

日ロ首脳が平和条約締結後の歯舞群島、色丹島の引き渡しを明記した56年宣言を基に交渉を加速すると合意して以降、ロシア国内では領土引き渡しへの懸念が強まっている。北方領土を事実上管轄する極東サハリン州では反対集会が複数回開かれた。

プーチン政権は支持率が低迷するなか、平和条約交渉を巡り反発が広がることを警戒する。国営テレビは領土問題の進展に意欲をみせる日本に否定的な専門家らの意見を報じた。政権は日ロ首脳会談を前に「領土を引き渡すつもりはない」(ウシャコフ大統領補佐官)などと譲歩しない姿勢を重ねて強調し、懸念の打ち消しに努めている。

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