2019年4月19日(金)

センター試験始まる、文系・情報系が人気 私大は「安全志向」

大学
2019/1/19 6:42 (2019/1/19 9:42更新)
保存
共有
印刷
その他

大学入試センター試験が19日、全国693会場で始まった。志願者は2018年より1.0%少ない57万6830人。2日間の日程で、19日は地理歴史、公民、国語、外国語、20日は理科、数学に受験生が挑む。大手予備校の志望動向の調査によると、19年も文系学部の人気が高い「文高理低」の傾向が続いている。

大学入試センター試験に臨む受験生(19日午前、東京都文京区の東京大学)

大学入試センター試験に臨む受験生(19日午前、東京都文京区の東京大学)

19年春卒業見込みの高校生のうち、センター試験の志願者の割合(現役志願率)は44.0%で、過去2番目に高い水準となった。浪人生を中心とする既卒者の割合は18.5%と3年連続で上昇し、人数ベースでも3年連続で増加した。

背景には文部科学省が都市部の大学への集中を抑制するため、私立大の定員管理を厳格化したことがあり、大学側が合格者数を絞り既卒者が増加したとみられる。

センター試験に参加する大学は過去最多の703校(国立82校、公立90校、私立531校)。地理歴史、公民、理科の一部科目間の平均点に20点以上の差が出た場合は得点調整を行うが、受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。

平均点の中間発表が23日、得点調整の有無の発表が25日、平均点の最終発表が2月7日。体調不良などで受験できなかった人が対象の追試は1月26、27日に東京と京都の2会場で実施する。

新卒採用が活発で、幅広く就職先を選べる印象のある文系が好まれる傾向があり、理系では人工知能(AI)時代を見据えて情報系への関心が高まっている。

大学入試センター試験の会場に向かう受験生(19日午前、東京都文京区)

大学入試センター試験の会場に向かう受験生(19日午前、東京都文京区)

18年10月に約31万人が受験した河合塾の全国模試によると、文系志望の学生は理系志望を約3万人上回り、全体の55%だった。国公立大の学部系統別の志望動向では、社会・国際が2%増、法・政治が1%増、経済・経営・商と文・人文が1%減だった。

理系では農学部が5%減、工学部が2%減。文理にかかわらず、景気が悪いときは人気が上がる分野では医・歯・薬・保健が5%減、教育が6%減となっている。

理系や文理融合型では情報関連の人気が伸びている。国公立の工学部のなかでも「電気電子・通信情報」の分野が7%増。AI人材の需要が高まり、滋賀大が17年4月に「データサイエンス学部」を設置するなど、AI関連の学部学科の新設も相次いでいる。

駿台教育研究所進学情報事業部の石原賢一部長は「一般的に景気が良ければ就職先を比較的自由に選べるとして文系の人気が高まり、悪ければ専門性が仕事に直結して就職しやすいとみて理系の人気が高まる。AIの話題が多いなかで、情報系は将来も長く活躍できる分野と期待されている」と指摘する。

一方、既卒生の増加で私立大の志望動向は「安全志向」がうかがえるという。大手予備校の調査では、早稲田や慶応、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)などの志望者の減少が目立つ。不合格となるリスクを避けて難関大に挑戦せず、中堅大に流れる傾向があるという。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

センター試験に57万人が志願 利用大学は過去最多[有料会員限定]

2018/12/8付

塾・予備校、再編の激流[有料会員限定]

2018/10/16付

学歴と人生の格差(1)現役世代の過半数は非大卒[有料会員限定]

2018/12/19付

企画で勝負、集まれ受験生[有料会員限定]

2018/10/17付

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報