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サイの駅舎は集いの場 福岡・犀川駅(探検!九州・沖縄)

はっけん旅の窓

里山や田園に住宅が入り交じるのどかな風景の中に、意表を突いてガラス張りのタワーを備えた駅舎が現れる。平成筑豊鉄道・田川線の犀川(さいがわ)駅は、動物のサイを模した外観が特徴的だ。

イラスト・広野 司

円すい形のタワー内には樹齢400年、高さ約16メートルのヒノキがそびえ立つ。駅舎の大部分を木材が覆い、駅舎内には巨大な神木の杉の根株が飾られている。山伏らの修験地として巨木をあがめ、近代は木材産地として発展した歴史を力強く訴えてくる。

駅は1897年(明治30年)に開業、筑豊地域からの石炭輸送を長年支えた。田川線は1989年(平成元年)にJR九州から、福岡県や沿線自治体の第三セクターである平筑鉄道が継承。犀川駅の駅舎には犀川町(現在のみやこ町)が92年に「ふるさと創生基金」や過疎対策の事業債を使い、約5億円が投じられた。

地域産業の縮小やマイカー普及で1日の乗降客は平均500人を下回るが、図書コーナーや多目的ホール、喫茶コーナーなど交流機能を持つ複合施設「ユータウン犀川」と一体になっている。駅舎には合唱を練習する子供たちや書道、俳句などを楽しむ住民らの声が響く。タワーは地域のシンボルとして早朝と夜に暖かな明かりを放っている。

探検!九州・沖縄は週末週初に掲載します

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