ノジマ、シンガポール小売り大手にTOB

家電量販大手のノジマは18日、シンガポールの家電・家具小売り大手のコーツ・アジアに対し、現地子会社を通じてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。約88億円を投じ、発行済み株式の50%超の取得を目指す。子会社にすることで、東南アジアでの事業拡大を目指す。
TOBの期間は1月下旬から3月上旬で、買い付け価格は1株当たり約16.4円。コーツ・アジアの発行済み株式の約74%を持つシンガポール・リテール・グループが全株式をTOBに応じることに合意しており、TOBは成立する見込みという。
首都圏地盤のノジマは神奈川県や東京都などで家電量販店約170店などを展開し、2018年3月期の連結売上高は5018億円。東南アジアでは既に、13年にカンボジアに子会社を設立し、現在は2店を展開している。18年12月にシンガポールに海外子会社の運営管理を目的とする子会社を設立していた。
コーツ・アジアはシンガポール、マレーシア、インドネシアで事業を展開し、18年3月期の連結売上高は570億円。