2019年8月23日(金)

シアーズ清算回避へ道 5700億円買収案受諾を発表

2019/1/18 5:00
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【ニューヨーク=高橋そら】2018年10月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し経営破綻した米小売り大手シアーズ・ホールディングスは17日、エドワード・ランパート前最高経営責任者(CEO)が示した買収案を受け入れたと発表した。買収額は52億ドル(約5700億円)。破産裁判所の承認が得られれば、2月初旬にも買収手続きが完了する見通し。

シアーズのエドワード・ランパート前最高経営責任者(CEO)は事業継続の道を模索している=ロイター

「実現すれば、何万もの雇用を守ることができる」。シアーズの再建を担う取締役会は同日、ランパート氏の買収を歓迎する声明を出した。全米425店舗の営業継続や4万5000人規模の雇用維持に向けて前進した。破産裁判所による承認に向けた聞き取りは2月1日に予定されている。

ランパート氏は自身が率いるヘッジファンドを通じて同社を買い取る。当初は44億ドルでの買収を提示したが、債権団が拒否していた。同氏は事業清算を避けるため、14日の入札期限を前に買収額を引き上げ、会社や債権団と交渉を続けていた。

シアーズは全米で百貨店やディスカウントストアを展開し長く米小売業界を代表する存在だった。だが、ネット通販の拡大や消費者の嗜好の変化に合わせた戦略を描けず業績が次第に低迷。13年にCEOに就任したランパート氏が、収益力のある自社ブランドの分離・売却を進めたことも競争力低下の一因となった。事業の存続に向けては、実店舗の魅力向上や新たな販売戦略の実行など課題が山積している。

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