北朝鮮漂着船か、放置多く 撤去費対応難しく、青森

2019/1/17 19:12
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東北地方の日本海側で、北朝鮮からとみられる木造船の漂着が今冬も相次いでいる。第2管区海上保安本部(塩釜)は昨年11月以降、青森、秋田、山形3県で約80件の漂着を確認。今月13日にも生存者2人を乗せた船が漂着した青森県では住民が早期撤去を求めるが、当初予算が尽きた自治体も。補助金の追加交付には時間がかかり、多くが放置されたままだ。

 柴田一喜さんの自宅裏に漂着した木造船(2018年12月22日、青森県深浦町)=共同

昨年11月以降、12件の漂着があった青森県深浦町。11月20日朝、柴田一喜さん(67)が自宅裏の海岸に出ると、巨大な船が打ち上がっていた。今月15日現在も撤去されず、ロープで係留されたまま。「朝から晩まで目に入るし、早く撤去してほしい」と表情を曇らせる。

環境省によると、撤去には1隻当たり100万円前後の費用が必要。自治体は海岸に流れ着いたごみ撤去の予算で木造船を処理するが、相次ぐ漂着で使い切る自治体も多い。国が補助金などで全額負担するが、追加交付には時間がかかる上、交付決定前に着手すれば自治体負担になるため速やかに撤去できない。

深浦町では大半が未処分。車窓からの日本海の景色が人気の観光列車「リゾートしらかみ」の線路沿いにも3隻が漂着したまま。見た観光客が誤って通報することも多く、町担当者は「観光客の目に入らないようにしたい」と漏らす。

同県沿岸の自治体では木造船が漁網に絡まったり、油が漏れたりする被害のほか、漂流船と衝突しかけた漁船も。沿岸自治体の担当者は「発見から撤去までできる限り早くできるようにしてほしい」と口をそろえる。

〔共同〕

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