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現代自動車、聴覚障害者向けの運転支援技術を発表

日経クロステック

韓国・現代自動車は、聴覚障害のあるドライバーに対し、サイレンなどの音情報を視覚や触覚に置き換えて伝える技術を2019年1月10日に発表した。緊急車両のサイレン、音声ナビゲーション、車両からの注意喚起を促す警告音、踏切音、他車からのクラクションなどを伝えられる。

危険を知らせる音をステアリングホイールに色で表示。左に車線変更をするとき、他車がいなければブルーが表示される(写真:現代自動車)
他車が警笛を鳴らした場合は赤色が表示される(写真:現代自動車)

まず人工知能(AI)を使って、聞こえてくる音のパターンを分析し、ドライバーに伝えるべき情報かどうかを判断する。次に情報によって、音から視覚に変換(Audio-Visual Conversion=AVC)すべきか、または音から触覚に変換(Audio-Tactile Conversion=ATC)すべきかを判断する。例えば、緊急車両などの警告音を検知した場合は、AVCを使ってヘッドアップディスプレー上にピクトグラムを表示する。また、ステアリングホイールに多色LEDを装備し、ナビゲーション情報などを色で示す。ATCの例としては、障害物までの距離など、通常であれば音声や警告音で通知される情報を、ステアリングホイールの振動に変換して、ドライバーに知らせる。

同社は、ソウルでタクシー運転手をしている聴覚障害者のDaeho Lee氏に、この技術を搭載したタクシーを運転してもらい、有効性を調査している。Lee氏は、他車のクラクションや緊急車両のサイレンが聞こえないことで、これまでに他のドライバーとトラブルになったことがあるという。また、外部情報を視覚のみに頼るため疲労が大きい。現代自動車は、運転支援技術のほかに、タクシーの乗客とのコミュニケーションを可能にするアプリケーションも開発しているという。

(ライター 櫛谷さえ子)

[日経 xTECH 2019年1月16日掲載]

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