2019年4月26日(金)

ギリシャ議会、チプラス政権を信任 前倒し選挙を回避

2019/1/17 8:17
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【イスタンブール=佐野彰洋】ギリシャ議会は16日夜(日本時間17日朝)、チプラス政権への信任決議案を賛成多数で可決した。議会の解散と前倒し総選挙はひとまず回避された。信任取りつけに成功したチプラス首相は余勢を駆り、隣国マケドニアの国名変更をめぐる2国間合意の議会承認を早期に求める構えだ。

16日のギリシャ議会で信任をとりつけたチプラス首相(アテネ)=ロイター

定数300の議会で、可決に必要なぎりぎりの151人が賛成した。チプラス氏が率いる与党、急進左派連合(SYRIZA、145議席)に加え、無所属議員や連立を離脱した右派政党「独立ギリシャ人」の一部議員の賛成を取りつけた。チプラス氏は「ギリシャ国民の求めや利益に向き合い続ける」と勝利宣言した。

ギリシャとマケドニアは2018年6月、「北マケドニア共和国」への国名変更を条件に、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟反対をギリシャが取り下げる2国間合意を結んでいた。

今月11日にはマケドニア議会が国名変更の憲法改正を承認した。ギリシャ議会の合意承認を待つばかりの状況となっていた。しかし、13日には「独立ギリシャ人」のカメノス党首が合意への反対を理由に国防相を辞任し、同党が連立政権から離脱。チプラス氏は信任投票の実施を決めた。

最大野党、新民主主義党(ND)は信任投票に至るいざこざはチプラス氏やカメノス氏がそれぞれの支持層に対し面目を保つため「仕組まれた」ものだと批判している。

マケドニアは1991年に旧ユーゴスラビアから独立した。だが、国内に同名の地方を持ち、アレキサンダー大王を生んだ古代マケドニアを自国の歴史の重要な構成要素と考えるギリシャが反発し、対立が続いてきた。

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