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ゴールドマンCEO「マレーシア国民におわび」

政府系ファンド汚職問題、元幹部関与を謝罪

(更新)

【ニューヨーク=宮本岳則】米金融大手ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は16日の決算説明会で、マレーシア政府系ファンド「1MDB」の汚職問題に元幹部が関与したことに触れ「マレーシア国民におわび申し上げる」と述べた。マレーシア政府は証券関連法違反でゴールドマンの責任を追及するがソロモン氏は法人として不正に関与していないと改めて強調した。

ゴールドマンは16日、2018年10~12月期決算を公表し、同年10月にCEOに就任したソロモン氏が電話によるアナリスト・投資家向け説明会に登場した。同社のCEOが決算説明会に同席するのは、1999年の株式公開以来、初めて。米株式市場では1MDB問題がゴールドマンの経営に与える影響が懸念され、株価が下落していた。

1MDBを巡っては債券発行で調達した資金の一部が、本来の目的であるインフラ投資に使われず、賄賂などに流用されたことが明らかになっている。ゴールドマンは同ファンドの債券引受業務で主幹事をつとめ、約6億ドル(約640億円)の手数料収入を得た。18年11月に米司法省が、資金流用に関与したゴールドマン元幹部を起訴。同12月にはマレーシア検察当局がゴールドマン子会社を起訴し、法人としての責任を問う構えを見せている。

業績は好調だ。16日公表した18年12月期通期の純営業収入(売上高に相当)は前の期比12%増の366億ドルと2ケタ増収を達成。1株利益は25.27ドルとなり、過去最高を記録した。自己資本利益率(ROE)は13.3%と09年以降で最も高い。大型M&A(合併・買収)が活発で、投資銀行業務が伸びた。ソロモンCEOは1MDB問題による顧客離れについて「最小限にとどまっている」と話した。

もっとも今後の罰金や制裁金、訴訟などに備えた引当金は増えている。18年10~12月期は5億1600万ドル(約550億円)を引当金として営業費用に計上した。前年同期は900万ドルだった。内訳は開示していないが、1MDB関連で膨らんだとみられる。本業が好調に推移し、引当費用の増加分を吸収した。

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