2019年2月22日(金)

芥川賞に上田岳弘氏・町屋良平氏、直木賞に真藤順丈氏

2019/1/16 18:42 (2019/1/16 23:11更新)
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第160回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は上田岳弘氏(39)の「ニムロッド」(「群像」12月号)と町屋良平氏(35)の「1R1分34秒」(「新潮」11月号)に、直木賞は真藤順丈氏(41)の「宝島」(講談社)に決まった。

芥川賞に決まった上田岳弘氏(右)、町屋良平氏(中央)と、直木賞の真藤順丈氏(16日、東京都千代田区)=笹津敏暉撮影

2月下旬に都内で贈呈式が開かれ、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。

上田氏は兵庫県生まれ。受賞作はIT(情報技術)企業に勤める主人公が業務命令で仮想通貨の「発掘」に携わる物語だ。

町屋氏は東京生まれ。受賞作は、勝てないボクサーが先輩をトレーナーに迎え、試合に臨むまでの心の動きを追う。

上田氏は会見で「作品を広く読んでもらいたいので、受賞が決まって良かった」と笑顔を見せた。町屋氏は「受賞はうれしいが、緊張して訳がわからない」と話した。選考委員の奥泉光氏は「上田氏は大きな世界と日常をつなげる手際が良く、町屋氏は筆に迫力があった」と講評した。

真藤氏は東京生まれ。受賞作は米軍統治下の沖縄の基地から物資を盗み出す少年たちの姿を、米軍の事故や反米暴動など史実と絡めつつ描いた。

真藤氏は「編集者の期待に応えられて、ほっとした」と喜びを語った。選考委員の林真理子氏は「非常な熱量で沖縄の人の明るさを描いている」と評した。

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