2019年2月22日(金)

2018年欧州新車販売、5年ぶりマイナス 0.8%減

自動車・機械
ヨーロッパ
2019/1/16 18:04
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【フランクフルト=深尾幸生】欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表した2018年通年の域内主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は、17年と比べ0.8%減の1421万875台だった。水準自体は高いものの5年ぶりのマイナスとなった。政治経済情勢が安定しない英国やイタリアで販売が落ち込んだほか、年後半のドイツの失速も響いた。

スペインの工場で出荷を待つフォルクスワーゲン車=ロイター

18カ国のうち10カ国が17年実績を下回った。欧州連合(EU)離脱で経済の先行き不透明感が色濃くなっている英国は6.8%減。予算をめぐって混乱が続いたイタリアも消費者の心理が冷え、3.1%減だった。

最大市場のドイツは0.2%減。9月に導入された新しい燃費試験にともなう駆け込み需要に対する反動減から回復できていない。

フランスは3.0%増、スペインは7.0%増とイタリアを除く南欧市場が全体を下支えした。ただフランスの18年12月は14.5%減と大きく落ち込んだ。反政府デモ「黄色いベスト」運動の影響も出たもようだ。

メーカー別首位は独フォルクスワーゲン(VW)で、販売台数は0.4%減だった。シェアは0.1ポイント増の23.3%。主力のVWブランド(2.2%増)とセアト(スペイン、13.1%増)がアウディ(12.8%減)の落ち込みをカバーした。

2位は仏グループPSAで販売台数は31.0%増えた。17年に買収した独オペルの台数が通年で統計に寄与したためだ。シェアは4.0ポイント増の16.5%だった。3位には仏ルノー(販売台数0.4%減)が入った。

上位陣はシェアを維持した一方で、イタリア市場に強い欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)や英国に強い米フォード・モーターはシェアを落とした。

日本勢はハイブリッド車が好調だったトヨタ自動車が2.3%増。シェアは0.2ポイント増の4.6%だった。日産自動車の販売台数は14.0%減、ホンダは4.8%減と振るわなかった。

マルタを除いたEU全体の18年の販売台数は17年比0.1%増の1515万台だった。主要18カ国の12月単月の新車販売台数は前年同月比8.6%減の94万台だった。4カ月連続のマイナス。

19年の欧州市場も不透明な要素が多い。英調査会社LMCオートモーティブは、欧州主要17カ国の販売台数が18年比0.8%増の1431万台になると予測する。ただ、これは英国のEU離脱が「合意なき離脱」を避けられることを前提としている。合意なしの離脱となった場合、欧州市場全体が大荒れになる可能性もある。

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