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稀勢の里が引退会見 「土俵人生、一片の悔い無し」

(更新)

「土俵人生において、一片の悔いもない」。大相撲の横綱稀勢の里(32)=本名・萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が16日、現役引退を決め、両国国技館(東京・墨田)で記者会見した。「本当にいろいろな人に支えられて、感謝の気持ちしかない」。時折涙を見せながら、一言一言をかみしめるように土俵生活を振り返った。

稀勢の里は午後3時半すぎ、多くの報道陣が集まる中、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)と会見場にゆっくりとした足取りで現れた。

15日に3連敗を喫して「やりきったという思いで引退を決断した」と稀勢の里。現在の心境について問われると「横綱として皆様の期待に沿えられなかった」と涙を拭った。今場所は覚悟を持って稽古してきたといい、自信を持って臨んでいたというが「自分の相撲が取れなかった」。

茨城県牛久市出身。15歳で角界入りしたたたき上げで、2002年春場所で初土俵。スピード出世し、18歳3カ月で新入幕を果たした。17年の初場所後に日本出身としては19年ぶりとなる、第72代新横綱となった。

17年間の相撲人生で最も印象に残っている取組は横綱昇進を決めた17年初場所で、白鵬に勝利した一番。「絶対負けないという気持ちで臨んだ」という。17年間は稽古場での思い出が強いといい「1人ではここまで来られなかった」と周囲への感謝を繰り返した。

昇進後は左上腕などの故障が響き、8場所連続休場するなどケガを抱えながらの取組が続いた。「このまま潔く引退するか、いつも稽古場で自問自答していた。応援してくれる方のために相撲は続けようと判断してやってきたが、このような結果になり申し訳ない」と言葉に詰まっていた。

日本相撲協会は16日、稀勢の里の引退と年寄「荒磯」襲名を承認したと発表。今後については「後進の指導に当たりたいと思う。一生懸命相撲を取る、そしてケガにも強い力士を育てていきたい」と話した。

同席した田子ノ浦親方は「幕内優勝や横綱昇進など自分たちができなかったことをやり遂げてくれて、すごく感謝している」とねぎらった。

会見は約30分で終了。何度も頭を下げて会場を後にした稀勢の里の表情は緩むことはなかった。

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