2019年4月22日(月)

平成最後の歌会始 陛下、ヒマワリの成長詠む

2019/1/16 11:38
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新年恒例の「歌会始の儀」が16日、皇居・宮殿「松の間」で催された。4月末に退位を控える天皇陛下にとって最後の出席となる2019年のお題は「光」。天皇、皇后両陛下や皇族方のほか、2万1971首の応募作から選ばれた10人の入選者、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)らの歌が古式にのっとった節回しで披露された。

天皇、皇后両陛下、皇族方などが出席して行われた歌会始の儀(16日午前、皇居・宮殿「松の間」)=代表撮影

天皇、皇后両陛下、皇族方などが出席して行われた歌会始の儀(16日午前、皇居・宮殿「松の間」)=代表撮影

宮内庁によると、両陛下は05年、阪神大震災から10年の追悼式典に出席した際、震災で姉を亡くした少女からヒマワリの種をもらい、お住まいの御所の庭で毎年育てられてきた。

天皇陛下はこのヒマワリが成長する様子を歌にされた。

 贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に

皇后さまは、高齢となった自身の心境を詠まれた。

 今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく

御所のバラ園で静かな光に照らされた美しい花を眺め、自分も残された日々を大切に生きていこうと思われたことを表現されたという。

皇太子さまは高校時代の登山の思い出を振り返られた。

 雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に

皇太子妃雅子さまは東宮御所の庭で大切に育てられた白樺の木立が朝の光を受けて輝く様子を描写し、かつて東宮御所で暮らした両陛下への感謝を込められた。

 大君と母宮の愛でし御園生(みそのふ)の白樺冴ゆる朝の光に

儀式は午前10時半から始まり、入選者、選者、召人、秋篠宮さま、雅子さま、皇太子さま、皇后さま、天皇陛下の順に歌が披露された。雅子さまは風邪のため欠席された。

天皇、皇后両陛下、皇族などが出席して行われた歌会始の儀(16日午前、皇居・宮殿「松の間」)=代表撮影

天皇、皇后両陛下、皇族などが出席して行われた歌会始の儀(16日午前、皇居・宮殿「松の間」)=代表撮影

歌会始の起源は遅くとも鎌倉時代中期とされる。もとは皇族や側近などに限られていたが、明治時代から一般の応募が認められ、戦後は多くの国民が参加できるよう、お題も平易なものが選ばれるようになった。

毎年のお題は選者らの意見を聞いた上で、天皇陛下が決められる。「光」は戦後3回目で、最初は両陛下の結婚翌年の1960年。当時皇太子妃だった皇后さまは皇太子さまを懐妊中で、生まれてくる我が子を思う歌を詠まれている。

 ◇  ◇

宮内庁は2020年の歌会始のお題と応募要領について、5月に皇太子さまが新天皇に即位された後に発表するとしている。応募期間はお題が発表されてから9月30日までで、郵送の場合は同日の消印まで有効。

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