2019年6月26日(水)

ブラジル、銃の所有規制を緩和 市民でも購入可能に

2019/1/16 6:59
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジルのボルソナロ大統領は15日、銃の所有規制を緩和する大統領令に署名した。一定の条件を満たせば、自衛のために一般市民でも銃を購入できるようになる。治安対策の一環として2018年の大統領選で公約していた。ただ銃の入手が簡単になることで、より犯罪が増えるとの懸念の声も聞かれる。

治安悪化が深刻なリオデジャネイロで、銃を持ち警戒する警官

大統領令によると農村や都市部で危険だと認定された地域に居住する人で、前科がないなどの条件を満たせば、自宅などで銃を保有することができるようになった。自宅内などでの護身を目的としており、基本的には外出時に銃を携帯することはできない。

ボルソナロ氏は15日、署名に際して議会で演説し「銃や弾薬を購入することを決めた人々を我々は拒否することはない」と述べた。

ブラジルでは長年、麻薬組織による凶悪犯罪が多発しており、毎年のように殺人発生件数の最多記録を更新している。国民の間で治安に対する不安は強く、昨年の選挙で銃の規制緩和を訴えるボルソナロ氏が支持を集める一因にもなった。

専門家からは銃の流通が増えることで逆に凶悪犯罪が増えるとの指摘もある。非政府組織(NGO)のブラジル公共安全フォーラムのイザベル・フィゲイレド顧問は日本経済新聞の取材に「路上に流通する武器が1%増えれば、殺人事件は2%増える」と分析する。

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