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稀勢の里3連敗 防戦一方、悲哀漂う

2019/1/15 22:30
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何一ついいところなく栃煌山に俵の外に出されると、頭を垂れた稀勢の里は小さく小さくうなずいた。それは自身が置かれた現実を受け止め、一つの結論を出したようにも見えた。

稀勢の里(右)が寄り切りで栃煌山に敗れ3連敗を喫した

稀勢の里(右)が寄り切りで栃煌山に敗れ3連敗を喫した

進退をかけた場所で連敗スタート。徳俵から足が外に出かかっているような苦境に立たされても、稀勢の里は3日目の土俵に上がった。この一番に17年間の相撲人生の全てをぶつける覚悟で臨んだに違いないが、そんな気迫も立ち合いの一瞬で水泡に帰した。心と技と体の歯車が全くかみ合っていなかった。

稀勢の里はあっけなく二本差しを許すと、左のおっつけで抵抗するのが精いっぱいだった。両まわしを引かれて左から振られると、いとも簡単に体勢を崩される。右は窮余の策の首投げを狙っていたが、結局は技を繰り出すこともかなわず、一方的に寄り切られた。悲哀が漂った完敗だった。

年6場所制となった1958年以降では横綱の単独ワースト記録となる8場所連続休場。1場所15日制が定着した49年夏場所以降では初となる横綱の初日から4連敗(不戦敗は除く)――。この日は昨年秋場所千秋楽から続く連敗記録(不戦敗は除く)が8にまで伸び、49年夏場所以降で横綱のワースト記録を更新した。不名誉な記録も出尽くした感さえある。

支度部屋で報道陣から「3連敗した心境は?」「横綱として思うことはあるか?」と質問が飛んだが、腕を組んだ稀勢の里は真っすぐに一点を見つめ、無言を貫いた。先人の横綱たちは「引き際の美学」を貫いたケースが多かったが、稀勢の里はどう向き合うのだろうか。(金子英介)

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