2019年2月17日(日)

ドイツ成長率、1.5%に減速 貿易戦争が影

経済
ヨーロッパ
2019/1/15 20:51
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【ベルリン=石川潤】ドイツ連邦統計庁は15日、2018年の国内総生産(GDP)が速報値で前年比1.5%増加したと発表した。9年連続のプラス成長となったが、2%を超える成長が続いた16年、17年と比べて減速が鮮明になった。米中の貿易戦争の影響などで好調だった輸出にブレーキがかかり、先行きの不透明感が強まっている。

ドイツの輸出にブレーキがかかりつつある=AP

堅調な国内需要が成長を底支えした。家計や政府部門の支出が増加した。輸出も増加したが、前年より伸び率は低下した。輸入の伸びが大きかったため、輸出入全体では成長率を若干押し下げた。

米中の貿易戦争は輸出主導のドイツ経済に影を落としている。18年7~9月には3年半ぶりのマイナス成長となり、足元では輸出や生産の落ち込みが目立つ。中国市場の不振が今後も続けば、19年の成長を下押ししかねない。

さらに欧州では、英国の欧州連合(EU)離脱やフランスの反政府デモなどのリスク要因が山積する。企業心理の悪化を招き、経済を下押しする悪循環がドイツなどで広がりつつある。

労働力不足を背景に賃上げが続き、当面は景気を下支えするとの見方もある。ドイツ政府・与党は景気後退を避けるため、減税策などの議論に着手している。

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