経済学者の卵たち 経済学者 松井彰彦
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今年もジョブ・マーケットが佳境に入ってきた。と言っても、日本の大学生の就職活動の話ではない。世界の経済学者の卵たちの就活の話である。
経済学徒たちは、一年に一度、一斉に研究職の労働市場に出る。まるで水中にばらまかれた魚の卵のようだ。まず、指導教員のゴーサインが出ると、秋に他大学や研究機関に応募書類を出す。その数は1人当たり100を超える。その後、ひたすら面接の予定が入るのを待つ。面接は米国経済学...
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