2019年2月20日(水)

元幹部2人に懲役1年6月求刑 三菱日立パワー贈賄で検察側 初の司法取引

2019/1/15 12:46
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捜査協力の見返りに刑事処分を減免する日本版「司法取引」が初適用されたタイの発電所建設を巡る贈賄事件で、不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)罪に問われた三菱日立パワーシステムズ(MHPS)元執行役員、錦田冬彦被告(63)と元部長、辻美樹被告(57)の論告求刑公判が15日、東京地裁(任介辰哉裁判長)であった。検察側は2人に懲役1年6月を求刑した。

両被告は起訴内容を認めている。弁護側は「自己の利得を目的とした犯行ではない」などとして寛大な判決を求め結審。判決は3月1日に言い渡される。ほかに同罪で起訴された同社元取締役の内田聡被告(64)は「共謀して金銭を供与した事実はない」と無罪を主張している。

検察側は論告で「違法性を認識しつつ賄賂を供与しており、結果は重大だ」と指摘。内田被告の了承の下、多数の関係者が金銭の用意などで協力していた組織的な犯行だとして、「関係者のコンプライアンス意識の欠如は顕著だ」と批判した。

錦田被告について、「MHPSの関与が発覚しない方法で賄賂を供与するため、重要な役割を果たした」と指摘。辻被告についても「日本国内とタイとのパイプ役を果たした」として、2人の刑事責任は重いとした。

起訴状によると、3人は2015年2月、タイの火力発電所建設工事に関して、港湾当局の現地公務員に約3900万円相当の現地通貨バーツを支払ったとされる。

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