2019年4月19日(金)

シンガポールのキャピタランド、同国の不動産大手買収 8700億円で

2019/1/14 14:21
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【シンガポール=中野貴司】シンガポールの不動産大手のキャピタランドは14日、同国の不動産開発大手のアセンダス・シンブリッジを買収すると発表した。負債も含めた買収評価額は109億シンガポールドル(約8720億円)。中国やインドなどで物流施設や工業団地を多く手掛けるアセンダスの資産を取り込み、規模拡大や海外展開を加速する。

株式交換を使った買収後、政府系ファンドのテマセク・ホールディングスがキャピタランド株の過半数を握ることに=ロイター

キャピタランドが、実質的に不動産を運営管理するアセンダスの2つの傘下会社の全株式を現金や新株発行によって取得する。シンガポールの政府系ファンド、テマセク・ホールディングスが現在、キャピタランド株の40.8%を、アセンダス株の約51%を保有している。株式交換を使った今回の買収は政府系不動産大手の再編という意味合いが強く、テマセクのキャピタランド株の保有割合は再編後、51%に高まる。

キャピタランドはシンガポールと中国を中核市場と位置づけ、運営・管理資産の大半を商業・小売り、宿泊施設が占めている。一方、アセンダスは物流施設や工業団地が保有資産の3分の2近くに達し、インドやベトナムなど成長市場にも進出している。

キャピタランドのリー・チークン・グループ最高経営責任者(CEO)は14日、「買収で中核市場のシンガポールと中国での存在感を高められるだけでなく、インドや欧米でも規模拡大が図れる」と意義を強調した。買収後は32カ国180以上の都市で不動産を運営・管理することになり、運営資産は1160億シンガポールドル超となる。同社によると不動産の運営管理会社としてアジア最大で、世界でも10位以内に入る。

キャピタランドは6月までに臨時株主総会を開き、株主の承認を得た後、9月までに買収を完了する計画だ。両社の株式を持つテマセクは利害関係者のため、議決には参加しない。

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