2019年1月19日(土)

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明大、22大会ぶりV 堅守で伝統校復活 大学ラグビー

2019/1/12 23:36
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「メイジ」コールがやまぬ中、残り4分はボールを保持して逃げ切りを図った。その我慢の時間は自らのミスで水の泡となりかけたが、最後は相手の落球でノーサイド。ファンとともに22年分の喜びを分かち合う歓喜の瞬間が明大に訪れた。

全国大学選手権で優勝し喜ぶ明大の選手

スクラムでの劣勢は戦前の予想通りだったが、防御は余すところなく実力を発揮した。天理大のラインアウトを何度も奪い、密集では必ず誰かが絡んでターンオーバー。トンガ人留学生にも次々にタックルを浴びせて前進を阻み、すぐに守備ラインを整えて相手の攻撃のテンポを落とした。

「タックルした人間がすぐに立って次の仕事を探すことができた」とSHの福田主将。当たり負けせず体を張れる強さは、試合前日でも筋力トレーニングに励んできたたまものだ。栄養面にも気を使い、FWの平均体重も約3キロ増えた。「勝つには守備。そこを理解して取り組んだ結果」と田中監督。加えて攻撃に転じたときのスピードは豊かで、前半は華麗なパス回しから両WTBのトライで逆転。後半もFWの奮闘で得点を重ねた。

前回は同じ決勝の舞台で帝京大に1点差負け。その悔しさが今のチームの原点にある。田中監督は、丹羽前監督の誘いでヘッドコーチを務めた昨季について「日本一を本気で目指しているチームなのかと思った。まずはそこをたたき込んだ」。その上で、今季は細かい戦術やシステムを落とし込んできた。

優秀な人材は集まれど、能力を生かしきれていないのが近年の明大だった。それは戦う集団ではなかったから。日常生活から見直す意識改革、個人主義に走らない組織の立て直しが、グラウンド上でも規律を守るメンタルの安定につながったのだろう。

サントリー時代に採用担当を務めた経験を持つ田中監督は当時の母校について「採りたい選手もいなく、応援できなかった」と振り返る。当事者となって進めた伝統校の再建。その任務は見事に実を結んだ。

(渡辺岳史)

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