2019年3月22日(金)

仏で反政権デモ、9週連続 2週末連続で増加

ヨーロッパ
2019/1/12 20:29
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【パリ=白石透冴】フランス全土で12日、9週末連続となる反政権デモが発生した。年末年始の休みで一時沈静化していたが、12日の参加者は約8万4千人と2週末連続で増加した。暴力行為の深刻化を懸念する仏当局は治安部隊8万人を配備して警戒にあたった。

蛍光の黄色いベストを着て集まる反政権運動「黄色いベスト」の参加者は12日、パリ、西部ボルドー、南部トゥールーズなどの主要都市でデモ行進した。仏メディアによると、少なくとも240人が拘束された。

パリでは治安部隊に複数のけが人が出た。北部ルーアンでは、テレビ記者の警護担当者がデモ参加者に踏みつけられ、鼻を骨折した。

マクロン政権はデモ沈静化を狙い、3月まで地方市民の意見を聞く場を設けることにしている。だが仏調査会社オドクサなどが10日明らかにした世論調査では7割の国民が「意味がない」と厳しい見方をしている。

議員数削減、多選制限などの改革は1月からの国会で審議する予定だったが、市民からの意見聴取を優先して延期した。デモをきっかけにマクロン氏が進めようとしている改革に遅れが生じている。

デモは燃料増税への不満をきっかけに11月中旬に始まった。マクロン氏は12月に燃料増税の凍結や最低賃金の引き上げなどの生活支援策を発表したが、デモは収まっていない。

フランスではデモやストなどの市民運動が政府の改革にブレーキをかける前例が多い。1995年には当時のシラク大統領の年金改革などに労組が激しく反発。公共交通機関が約3週間まひし、改革案は修正に追い込まれた。

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