2019年1月23日(水)

米GM、「キャデラック」にEV 中国富裕層に的

自動車・機械
北米
2019/1/12 14:47
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【ニューヨーク=中山修志】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は11日、高級車ブランド「キャデラック」で電気自動車(EV)を発売する計画を明らかにした。中国などのEV需要の高まりを受け、高級EVを品ぞろえに加える。「シボレー」「ビュイック」の両ブランドは販売車種を絞り込み、グローバルで設計や部品を共通化して収益性を高める。

米ニューヨークで開いた投資家向け説明会で、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)が明らかにした。同社のEVは「シボレー・ボルト」が主力だが、EVでも最大市場の中国でのシェア拡大に向け、中国の富裕層に人気が高い「キャデラック」ブランドでEVを追加する。

GMは発売時期や車種を明らかにしていないが、開発中の新型充電池を搭載し、フル充電で300マイル(約480キロメートル)以上の走行距離をめざしているとみられる。高級EVの市場では米テスラなどがライバルとなる。

中国の新車市場は18年に28年ぶりに前年実績を下回ったもようだ。GMの販売も前年割れとなったが、「キャデラック」ブランドの販売は20万台超と17%増加した。バーラCEOは「足元の市況は厳しいが、長期的には中国はまだ成長が見込める」とコメント。19年は新型車とモデル改良を含めて過去最多の20車種以上を中国に投入する。

GMは北米5工場の生産休止を決めた=AP

GMは北米5工場の生産休止を決めた=AP

昨年11月に北米で完成車とエンジンの計5工場の生産を休止すると発表した。トランプ米大統領は雇用減につながるとして同社を批判しているが、バーラCEOは「規制や通商の変化など課題は多く、経済環境が堅調なうちに手を打っておく必要がある」と改めてリストラの必要性を強調した。

北米の生産再編と合わせて「シボレー」「ビュイック」ブランドの車種を絞り込む。20年前半までに中国やブラジル、メキシコなどの新興国向けに設計と部品を共通化した小型車や多目的スポーツ車など8車種を投入し、地域ごとに異なる既存の車種と置き換える。

プラットホーム(車台)や部品を共通化してコストを削減する設計手法は、独フォルクスワーゲン(VW)が先行してきた。トヨタ自動車も15年発売の4代目プリウスから「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と呼ぶ共通設計の手法を取り入れている。

GMは世界販売台数こそVWやトヨタと肩を並べるが、設計や部品の共通化が遅れ利益面で水をあけられてきた。生産体制と車種の再編によってコストを低減し、EV開発と自動運転などの先端技術に資金を振り向ける。

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