2019年1月18日(金)

九州沖縄小売り、暖冬が重しに コスト抑制で明暗
3~11月、7社中4社損益改善 初売りにも影響

小売り・外食
九州・沖縄
2019/1/12 6:01
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九州・沖縄の主要な小売業の2018年3~11月期決算が11日に出そろい、比較できる7社中4社で経常損益が改善した。暖かい気候の影響で秋冬衣料などが苦戦した一方、販促の効率化などコスト抑制の取り組みが明暗を分けた。百貨店の初売りも低調となるなど、暖冬の影響は12月以降も続いている。

気温が高めに推移し、冬物商品の売れ行きに影響が出ている(福岡市の百貨店)

気温が高めに推移し、冬物商品の売れ行きに影響が出ている(福岡市の百貨店)

■スーパー

スーパーは比較可能な3社中2社で経常減益となった。

イオン九州(単独決算)は、売上高にあたる営業収益が前年同期比3%減の1650億円。経常赤字は24億9800万円(前年同期は11億8400万円の赤字)に拡大した。記録的猛暑だった夏以降も気温が高く推移したため、秋冬衣料や寝具が苦戦。客数増を狙って7~12月に3度食品や日用品の値下げを行ったが、既存店の客数は2%減となった。

一方、マックスバリュ九州(単独決算)は、新規出店や既存店の売り場の刷新などで売上高を2%伸ばした。売上金入金機を全店で導入して作業を省力化するなど経費削減も進めた結果、経常利益は2倍超の13億円に増やした。

■ドラッグストア

積極出店を続けるコスモス薬品の6~11月期連結決算は、売上高が10%増の2983億円、経常利益が17%増の134億円。風邪薬などの冬物商品は不振だったが、低価格販売を武器に客単価を約3%伸ばした。

■百貨店

百貨店は比較可能な2社とも経常損益が改善した。博多大丸(福岡市)は3~11月期の単独税引き前利益(国際会計基準=IFRS)が4%増の1200万円。過去の改装の減価償却費が減少したことに加え、チラシの配布エリアや回数を見直して宣伝費を削減した。

井筒屋(連結決算)は「ロレックス」のオープンなどで宝飾品が堅調だったものの、秋冬衣料の苦戦や客数の4%減が響き売上高は微減となった。2月末に撤退する商業施設コレット(北九州市)の閉店セールを19年1月11日に始めた効果などで、2月期通期は微増収を見込んでいる。

足元の商戦でも、暖冬の影響で厳しい状況が続いている。博多大丸は、1月2~3日の初売りの売り上げと客数が前年比約4%減。他社の冬セール前倒しや最大9連休となる日並びといった要因のほか、暖冬でコートなどの重衣料を買い求める客が少なく、9日から始まったセールにも響いているという。

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