2019年1月19日(土)

11月の経常黒字、43.5%減の7572億円 10カ月ぶり1兆円割れ

経済
2019/1/11 12:30
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財務省が11日発表した11月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引を表す経常収支は前年同月比43.5%減の7572億円の黒字だった。黒字は53カ月連続だが、10カ月ぶりに黒字額が1兆円を下回った。原油高で輸入額が膨らみ、貿易収支が赤字になったことが響いた。

輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5591億円の赤字。前年同月は1991億円の黒字だった。赤字は2カ月連続。輸出・輸入ともに伸びたが、資源高で輸入の伸びが上回った。

原油相場の下落は通関価格にまだ反映されておらず、原油の通関単価は前年同月比で約4割上がった。輸出は船舶などが伸びたが、設備投資の減速で韓国向けの半導体製造装置などが減った。

企業の海外からの配当金や投資収益にあたる第1次所得収支は8.2%増の1兆4388億円の黒字だった。海外でのもうけを日本に戻さず子会社などの経営の原資にする「再投資収益」は4404億円で、11月として過去最高だった。

財務省の担当者は米中の貿易摩擦について、現時点で顕著な影響は見られないとした。今後、工場の移転や合弁解消、M&A(合併・買収)といった企業の動きがあれば、対外直接投資の地域ごとの数字に変化が出る可能性があるという。

輸送や旅行、金融といったサービス取引の収支を示すサービス収支は121億円の黒字だった。訪日外国人観光客数が前年同月比で3.1%増え、旅行収支は黒字が1723億円で11月として過去最高だった。

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