2019年3月21日(木)

米、シリア撤退計画の修正 オバマ政権に責任転嫁

トランプ政権
中東・アフリカ
北米
2019/1/11 5:54
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【ワシントン=中村亮】ポンペオ米国務長官は10日の演説で、シリアのアサド政権への軍事攻撃をためらい、イランとの対話を進めたオバマ前大統領を痛烈に非難した。トランプ大統領の意向に反して米軍のシリア駐留を強いられているのは、テロ組織の台頭を許したオバマ政権の誤った中東政策が原因だと訴える狙いが透ける。

「2009年にこの地で示された根源的な理解の誤りが中東地域の多数の生命に悪影響をもたらした」。ポンペオ氏は演説の冒頭で米国の中東政策を振り返った上でこう語った。09年に同じカイロで中東政策について演説したオバマ前大統領が念頭にあるのは明白だ。

ポンペオ氏はオバマ氏について「過激なイスラム主義の根深さや凶暴さを過小評価した」と非難。オバマ氏が化学兵器を使用したシリアのアサド政権への軍事行動を見送ったことをあげて「同盟国が米国の軍事力を必要としたときに臆病だった」と断じた。「米国の後退は無秩序状態につながる」とも指摘。オバマ氏の中東政策の誤りが過激派組織「イスラム国」(IS)などの台頭を招いたとの認識を示した。

トランプ大統領は18年12月にシリアからの米軍撤退を宣言した。「全面的かつ迅速な撤退」を当初は周辺に指示したが、同盟国や米議会からの反発を受けて「秩序立った撤退」をすると計画を修正。16年の米大統領選の公約としたシリア撤退に時間がかかる可能性が出てきた。

駐留が長期化する場合に備えて、オバマ氏の判断ミスが駐留長期化の原因だと責任転嫁したい意向がにじむ。

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