2019年3月24日(日)

日英首脳、「合意なき離脱」回避で一致 離脱後新協定も

政治
ヨーロッパ
2019/1/11 5:34
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【ロンドン=三木理恵子】安倍晋三首相は10日午後(日本時間11日未明)、英国のメイ首相とロンドンの首相官邸で会談した。両首脳は3月末に迫る英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)が、EUと条件などで折り合わない「合意なき離脱」になることを回避する考えで一致した。EU離脱後に日英間の新たな経済的パートナーシップを構築する方針を申し合わせた。

10日、会談前に握手する英国のメイ首相(左)と安倍首相(ロンドン)=共同

両首脳はロンドン郊外のトゥイッケナム競技場での昼食会に続けて会談し、計約2時間協議した。安倍首相はメイ首相に英国とEUが2018年11月に合意した離脱協定案を「全面的に支持する」考えを伝えた。「合意なき離脱はぜひ回避してほしい」と求めた。

メイ首相は「現協定案は日本企業にとっても良い案である」と述べ、合意なき離脱を回避する意向を示した。合意がないままEUを離脱すると、関税が突然発生するなど経済や国民生活に混乱を及ぼす恐れがある。

メイ首相は会談後の共同記者会見で「現在出ている(EUとの)取り決めが唯一の取り決めだ。合意なき離脱を避けるためには(英・EUで合意した)離脱案を支持しないといけない」と強調。メイ首相は3月末にEUを離脱するため、18年中に離脱協定案を議会承認する方針だった。だが、与野党双方からの反発が強く延期していた。

15日に採決を予定していることを踏まえ「国民全員に支持してほしい。そして議会を通過させたい」と語った。安倍首相は英国に進出する日系企業に影響が出ないよう配慮を促した。

英国のEU離脱後の経済連携についても議論した。安倍首相は共同記者会見で「両国の経済関係強化のため、新たな経済的パートナーシップの構築に取り組む」と述べた。米国を除く11カ国での環太平洋経済連携協定(TPP)に英国が関心を示していることを歓迎する意向を表明した。メイ首相は「加盟に向けた議論をさらに進めていくことを楽しみにしている」と語った。

日本とEUとの間では2月に経済連携協定(EPA)が発効する。英国はEU離脱後にその枠組みから外れるため、日英間で個別の経済関係を強化していく必要性を確認した。

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