2019年3月22日(金)

メキシコ、ガソリン不足で混乱 新政権に打撃も

中南米
2019/1/11 3:12
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【ニューヨーク=丸山修一】メキシコでガソリン不足による混乱が広がっている。日本企業の工場が多い中部のグアナフアト州やケレタロ州に続き首都、メキシコシティでもガソリンスタンドに長蛇の列ができている。政府によるガソリン盗難の取り締まり強化で供給が停滞しているためだ。市民生活に影響が出ており、ロペスオブラドール政権に打撃となりそうだ。

ガソリンスタンドに長い列が出来ている(9日、メキシコシティ)=ロイター

供給不足はメキシコシティのほか中部を中心に9州に及ぶ。ガソリンスタンドは休業や営業時間の短縮を強いられ、営業しているガソリンスタンドには市民が殺到、長い列ができている。グアナフアト州の在レオン日本総領事館も注意を呼び掛けている。

混乱の原因は政府によるガソリン盗難の取り締まり強化だ。国営石油会社ペメックスによると、ガソリン盗難の影響額は2018年で30億ドル(約3240億円)に及ぶ。政府は問題解決を優先政策の一つに置いており、対策として一部のパイプラインを閉じたことで供給停滞を招いた。

ロペスオブラドール大統領は連日、会見で「ガソリンは十分ある。パニックになる必要はない」と呼び掛けているが、供給が正常に戻る時期は明らかにしていない。公共交通機関が発達していないメキシコでは自動車の重要度は高い。混乱が続けば市民の不満が高まるだけでなく、経済への影響も深刻になりかねず、昨年12月に発足したばかりの新政権に大きな打撃となりかねない。

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