2019年3月23日(土)

タフな交渉人、海外で本領 日本製鉄初代社長に橋本氏

環境エネ・素材
2019/1/10 23:21
保存
共有
印刷
その他

大学時代、実行委員長として学園祭を仕切った。イベントの企画や各サークルとの調整に奔走、リーダーシップの重要性を知った。柔道やラグビーなど体育会系が続いた同社のトップの中では異色の存在だが、幅広く意見を聞き、用意周到に戦略をたて、大きなプロジェクトをまとめ上げる素養はこのころから磨かれた。

2014年、グループのブラジル鉄鋼大手、ウジミナスの経営再建では共同運営するテルニウムと主導権を巡り訴訟合戦が起きた。「通訳なんかに頼ったら足元をみられる。脅しにへこたれていては海外事業はできない」。交渉に備えて、相手を罵倒するような英単語を手帳に一つ一つ書き留めた。その様子を見た家族は何をしているのか不安がったが、決裂することなく交渉を成功裏に終わらせた。

昨年のインドで再建中の鉄鋼メーカーの買収も混乱続きだった。現地の債権者委員会が異議を唱え、決定は半年以上もつれた。だが持ち前の粘り腰で交渉を続けた。「われわれの勝ちだ」。交渉が最終局面を迎えるなか、思わず飛び出した一言に「タフネゴシエーター」の本音がにじむ。

座右の銘は「事上磨錬(じじょうまれん)」。実際の案件に立ち向かってこそ進歩できるとの意味だ。「優れた説得力で具体的な行動に移す力がある」と進藤社長は評する。都内で夫婦二人暮らし。出張に備えて水泳をし、体力作りと戦略を練るのが日課だ。(梓)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報