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稀勢の里、初場所へ「焦りない」 13日初日

2019/1/10 22:59
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大相撲の横綱稀勢の里(32)が10日、進退のかかる初場所(13日初日、両国国技館)の出場を決めた。昨年11月の九州場所では横綱として87年ぶりとなる初日から4連敗を喫し、横綱審議委員会に「激励」を決議された。徳俵に足がかかった危機的状況は変わらないが、「非常に順調。あとは場所に臨むだけ」と本人は自信ありげだ。

すり足で調整する稀勢の里=共同

すり足で調整する稀勢の里=共同

本当に進退がかかっているのかと拍子抜けするほど、場所前はマイペース調整を貫いた。12月の冬巡業は全休。その後も適度に"休養日"を設け、三番稽古も多くて20番程度にとどめた。初日まで残り3日となった10日も出稽古せず、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋ですり足など軽めの運動で汗を流した。

だが、本人は「非常にいい稽古ができた。焦りもないし、思い通り(の状態)に近づいている」と強調する。さらに「稽古は色々ある。(マスコミは稽古の)番数が好きだし、偏りすぎている」とも。周囲の心配もどこ吹く風で、崖っぷちの悲壮感はない。

たしかに稽古を見る限り、一筋の光が差し込んでいるようにも映る。先場所は左差しにこだわるあまり自分の相撲を見失っていたが、立ち合いでしっかり踏み込み、馬力を生かして攻め込む相撲が戻ってきた。課題の右の使い方も、徹底して浅い前みつを引こうと努めている。押し合いで前傾姿勢を崩さず、腰高になる場面も減った。先場所までの反省を生かしている。

同部屋の大関高安との三番稽古では、駆け出しのころのように砂まみれになって向かっていった。ほぼ同期で相撲教習所に一緒に通った平幕琴奨菊と十両豊ノ島が出稽古に来たときは「昔を思い出しながら必死にやって楽しかった」とエネルギーをもらったようだ。

スタミナと相撲勘という不安要素は消えていないが、原点に立ち返って最大の難局を乗り越えようとしている。「自分を信じてやる」という言葉通り、15日間を戦い抜くしかない。(金子英介)

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