2019年3月20日(水)

タイ通信dtac、係争和解へ320億円支払い 前期赤字転落も

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東南アジア
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2019/1/10 22:57
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【バンコク=岸本まりみ】タイ通信3位のトータル・アクセス・コミュニケーション(dtac)は10日、政府系通信会社CATテレコムとの係争案件を巡り、95億バーツ(約320億円)の和解金を支払うと発表した。2018年12月期の連結最終損益が赤字に転落する公算が大きくなり、同日のdtacの株価は一時前日比で17%下げた。

タイ通信大手dtacは2018年12月期、最終赤字に転落する見通し

通信業界に詳しいCGS・CIMB証券のアナリスト、ワス・マッタナポチャナート氏によると、業界最大手のアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)や、2位のトゥルー・コーポレーションも同様の係争案件を抱えているもよう。他社もdtacと同様の措置を決める可能性がある。

dtacはノルウェー政府系通信大手テレノール傘下で、タイ証券取引所に上場している。CATとの間で事業権契約の解釈などをめぐる数多くの訴訟を抱えていたという。近く開く株主総会で和解案への賛同を募る。

dtacは和解金を前期連結決算に一括費用計上する見通し。引当金が十分ではないため「40億~60億バーツの最終赤字になる」(アジアプラス証券アナリストのスワット・ワッタナポーンプロム氏)との見方が出ている。17年12月期の最終損益は21億バーツの黒字だった。

dtacによると今回の和解は「CATとの既存の係争案件の大半を対象にしている」。これで経営の不確実性が低下したとの見方も浮上し、10日の株価の終値は前日比9%安まで下げ幅を縮小した。

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