山梨県知事選4人が出馬 リニア活用・人口減対策争点

2019/1/10 18:29
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任期満了に伴う山梨県知事選が10日、告示され、現職と新人の合わせて4人が立候補した。82万人を割り込んだ県内の人口減対策、2027年に開業するリニア中央新幹線を活用した地域活性化などが争点になる。27日の投開票に向け、激しい選挙戦に入った。

届け出たのは、花田仁・共産党県委員長=共産推薦、米長晴信・元参院議員、再選を目指す現職の後藤斎知事=立民、国民推薦、長崎幸太郎・元衆院議員=自民、公明推薦の4人。

後藤氏は昭和町のショッピングセンター近くで出陣式を開いた。農業生産額が1千億円を超えたことや産前産後ケアセンターの設置など実績を強調した。長崎氏が国政与党とのパイプを強調していることを意識してか「1つのパイプでは詰まってしまうこともある。むしろそれぞれの地域、産業、個人が踏ん張って地域を自らつくっていくために力を合わせる」と決意を述べた。

10分足らずの演説の中で「県民による県民のための政治」を3回も繰り返し、政党色を前面に出す長崎氏に対し県民党で挑む姿勢を鮮明にした。

長崎氏は昭和町のホールで第一声を上げた。「県民ひとりひとりの未来を勝ち取るための戦い」と訴え、「この4年間、毎年6千~7千人の若い人が古里から離れざるをえないところに追い込んだ。これが停滞でないなら後退と言わざるをえない」と強い調子で後藤氏を批判した。

「誰が県民の夢を実現できるのか、政策論争で判断してほしい」と自信をみせた。リニア新駅周辺開発では人を集めるために国際展示場を提案していると強調した。

花田氏は甲府駅北口で第一声を上げたあと、峡西地域を中心に遊説した。南アルプス市での演説で「国民健康保険や介護などくらしにかかる費用が重すぎる。消費税増税なんてとんでもない。税金の無駄遣いをなくしてほしい。9条改憲はだめ。これが県民多数の声だ」と指摘。後藤知事に対して、福祉に予算を回さず、リニア新駅周辺の大型開発をやろうとしていると批判した。「自公推薦の人(長崎氏)は中央とのパイプの太さを強調するが、安倍政権との圧政のパイプを太くするだけ」と訴えた。

米長氏は笛吹市の選挙対策本部前でスタート。他の候補は県をどういう方向に持っていきたいかというビジョンがないと批判。県全体を健康を中心にしたテーマパークに見立てた「やまなしランド」構想を示した。実現のために女性向けの政策で日本一になるとした。「2020年東京五輪・パラリンピックの景気をどう取り込むか、それをリニア中央新幹線開業にどう結びつけていくか」と指摘。リニア新駅の周りは民間の投資で健康に関する大学や研究機関をつくり、世界の英知を集めれば企業もやってくると主張した。

前回(2015年)は自民が独自の候補者を擁立できず、元民主衆院議員の後藤氏に相乗りした。後藤氏が圧勝したものの、投票率は過去最低だった。同知事選で自民が一本化して独自候補を擁立したのは44年ぶり。ただ長崎氏は05年の郵政選挙で、衆院2区に刺客として立候補して以来、自民同士で激しい選挙戦を繰り広げてきたことから、今回、保守層の動向も焦点になる。

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